「広辞苑先生『語源をさぐる』」②【お尻の用心】

この「広辞苑先生『語源をさぐる』」序文によると二十八日は「お尻の用心」の日なのだそうで明治の世までは「お尻の用心!お尻の御用心」と童謡に謳われていたらしい。如何にして二十八日が「お尻の用心」の日なのかは序文に書かれていない。私などはこれだけで何故二十八日が「お尻の用心」の日なのか知りたくなる。
そもそも「お尻の用心」とはどのような意味だろうかと疑問癖が頭をもたげてくる。岩波国語辞典(第七版)三省堂新明解国語辞典(第六版)新潮国語辞典(平成五年版)大辞泉(小学館)など手元にある辞書を捲っても載っていなかった。もしやネットで調べられるかもと一縷の望みを繋いで「お尻の用心」と検索してみると、何と!ヒットした。

掲載者は古沢保氏。「江戸の子どもたち」と題して第9回の話に「お尻の用心」の話しを載せている。ブログを拝見すると古沢保氏は東京都出身のフリーライター。
志によれば“郵便局で押してもらえる風景スタンプはその土地の風物や魅力をぎっしり詰め込んである。せっかくなら現地に行って、スタンプの中に描かれた世界をしっかり見てやろう。”と風景印が誘う東京散歩に行かれ、訪ねた郵便局や場所を忘れないために、このブログに記録していると自己紹介している。

氏は「江戸の子どもたち」の主な参考資料として「近世風俗志」〈守貞謾稿(モリサダマンコウ)著〉「絵本風俗往来」〈菊池貴一郎著〉「嬉遊笑覧」〈喜多村信節著〉などを挙げているがちょっと調べてみたが氏の云う資料の参考箇所には出会えなかった。おそらく私の面倒がり屋の性格だからだろう。時間が出来たらジックリ調べてみたい。

さてその『二十八日は「お尻の用心」の日』の話しである。
江戸に子どもたちの遊びで、各互いに着物の背の裾を捲り上げようとする遊びがあった。各々は捲られまいと背の裾を股より前に引いて帯の前に挟む。それで他の子どもたちを後ろから追い回し油断している子どもの手を打ち払い背の裾を掴んで捲り挙げ、お尻を露わにさせて囃し立てる遊びらしかった。
京阪では「きょう二十五日、尻まくり御法度」江戸では「きょうは二十八日、お尻の用心、御用心」という囃子詞が有ったという。子どもたちはこの詞を云いながら裾まくりをして遊んだのだろうか。

氏は「二十五日」「二十八日」と言う言葉の意味は解らない。昭和四十年代頃子どもたちの間で流行ったと〈スカートめくり〉のようなものではなかったか、という。
これで私は納得。「広辞苑先生『語源をさぐる』」の僅か一頁足らずの序文を読む穿鑿癖がようやく治まった。浪費ではないが2日かかった。私が願った“せめて前半の数頁は読んで返却しようと”の思いは一頁で終わり図書館へ返却した。

2018年5月21日
直 晴児

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